ハチコの「しくじり」ポイント:「生あくび=怠けている」と思う毒親
勉強への拒絶反応が強くなる(ため息・あくび・頭痛)
少し休ませれば、息子の状態が改善するだろうという淡い期待とは裏腹に、息子の状態はますます悪い方向へと進んでいきます。
2014年7月7日(月曜日)
朝勉強ゼロ。朝の着替えもなかなか進まず遅刻ギリギリ。4時間で下校してきて○○くんの家に遊びに行く。遊びに行ける状態ではないけれど、気分が落ち着くのが1番いいから友達を優先。帰ってきて頑張るね!と明るく出かけていったが、帰ってきてお風呂に入り、いざ宿題となるとやっぱり全く何もできない。
ため息の連続。頭痛もするという。
付きっきりで、ノートをめくってあげたり、消しゴムで消してあげたり、赤ちゃんのように世話をしながら進めようとするが、すぐに前のような発作が起きそうなスレスレの状態が続く。
(中略)
書く字には力が入らず、あくびも止まらない。寝転がりながらやったり、まったく進まない。以前の○○とは別人のようで、見ているだけで涙が止まらなくなる。何かが壊れてできなくなってしまったのか。結局ベッドに行き寝込んでしまう。
とりあえず、ピアノはやめさせることを決心する。
2014年7月13日(日曜日)
朝10時まで寝て、起きてきてからもずっとだるそう。
1日の勉強量が少なすぎることについて話をすると、キレる寸前のような状況でドンドンと床を叩いたり、体をゆするような動作を繰り返す。
○○(オット)に見てもらって、なんとかしぶしぶ勉強をするがスローペース。
その後、○○(オット)がじっと問題を見ていることに腹をたてて、具合が悪くなる。無気力状態になったあと、昼ご飯のそうめんも全く食べられず、ゆで卵とトマトだけをなんとか食べる。
(中略)
夕方、Wiiをやった後に少し体調と機嫌が戻り、算数は一気にできたが、理科の問題を見ただけで、またイライラが止まらなくなる。
この症状がおさまっていくのかとても不安。
これからますます勉強が難しくなっていくのだから、現実的ではない。無理なのか。とにかく勉強の負担を減らして、精神状態を落ち着かせていくしかない。
体調面の悪化が顕著になる
「子育て日記」には、癇癪や苛立ちなどの心の問題だけではなく、日に日に息子の体が悲鳴をあげはじめてきたことがわかります。
塾通いを無理続けていく中で、息子の勉強への拒否反応は、生あくびや頭痛などの体調にも影響を与えるようになってきています。
ここまできて、やっと毒親のハチコはピアノをやめる決心をして、本人に伝えます。
ハチコにとっては大きな決心でしたが、息子の状況は、いまさらその程度のことでは歯止めがきかないところまで悪化していたようです。
ハチコは、「ピアノの練習もしなくていいし、家での勉強の量もこれだけ減らしているのに、なぜ状態がよくならないのだろう」と焦りと不安の毎日でした。
そして、いよいよ2回目のXデーが訪れることになります。
毒親のハチコは、息子自身が勉強をやりたくなくて、眠くなるのだとばかり思っていました。
ストレスが多くかかった時の防御反応・勉強への体の拒否反応として、「生あくび」が出てしまっていただけなんですね…