ハチコの逆転子育て術③「子どもを知る!(心と発達)」<実践編>|「特性=苦しみ」にならないためにできることは?

息子が「うつ病・PTSD」を発症するまでのことはこちら  ↓

「ハチコの逆転子育て術」とは?

毒親であった自分自身の過干渉と教育虐待で、息子が重度のストレス障害によるうつ病とPTSDを発症した小学4年生の夏。
登校しぶり・勉強の拒否反応・癇癪やパニック・無気力状態が続き時には暴力をふるうことも。

このままでは不登校で学校へ行けないどころか、一生ひきこもりになる

そんな先の見えない絶望の中でゼロから始めた「育て直し」によって、息子は元気になりました
息子の心と体の健康を取り戻すためにやってきたことの全を、ありのままに綴ります!

目次

日常生活の困難を救えるのは「親以外の存在」!?

いわゆる「発達グレー」と呼ばれる息子の特性がわかってからのこと。

ハチコは、お医者さんや臨床心理士の方に会うたびに

ハチコ

息子の苦しさを改善するために、親として何をすればよいのでしょうか??

という質問をしまくっていました。

その時によく言われたのが

先生

息子さんの特性を変化させるという点において、親ができることにはかぎりがあります

ということです。

もう少し年齢が低い場合にはまた状況が違うかと思いますが、この時息子はすでに10歳。

物事の分別も理解してしまっているし、親から言われることや指示されることを素直に受け入れらる年齢ではありませんでした。

そして、思春期に突入していく中で、今後ますます難しくなることもわかっています。

親があれこれ息子の生きずらさを指摘したり、こうした方がいいとサポートしようとしても、おそらく改善は見込めないだろうという見解でした。

では、どうすればよいのか。

答えは簡単。

「息子さんが変えられるのは、息子さん自身です」

息子を助けられるのは「息子自身」・頼るべきは「社会」

息子を苦しめている特性のひとつとしてあげられるのは、「社会的な規範からはみだしてはいけない」という脅迫観念。

そして作業を効率よく、スピーディーに処理することが難しい
簡単に言えば、不器用で要領が悪い

これらは、生まれ持った特性であると同時に、毒親からの過干渉や教育虐待によって、より増長してしまった可能性も否めません。

まわりから自分がどう見られているかが気になって本当の自分を出せない。
主体性を発揮することが苦手。

そのため、心配してパパっと物事を進めることもできない。
慎重になりすぎることで、余計に処理速度が低くなってしまっている。

これらの分析は、幼少の頃からの息子の様子にピタリと当てはまります。


一方で、息子の心が壊れたということは、息子自身が自分の殻を破り、自分のたいへんさを隠さずに出そうとしているサインでもあるということ。

この「自分の悪いところや嫌だと思うところを素直に出す」ということを繰り返していくことで、息子自身が息子の特性を変化させていくことや、苦手なことを改善できる可能性があるといういうのです。


さらに、息子のような特性を持つタイプは、「周囲からの影響を受けやすい」という一面もあるとのこと。

そのため、息子は家庭以外の「社会」にふれ続けることで、

・他人が要領よくやっていること
・他人のずる賢さ
・他の人たちがどうやってうまく立ち回っているのか

といったことを自分で知り、真似をしようと自分で思うことが大事だと言います。

ハチコが小さい頃から「もっと適当にやりなさい!」「早くやっちゃいなさい!」といくら言っても、何も変わることがなかった息子。

毎日のように親から浴びせられる「適当に!」「早く!」といったアドバイスは、息子にとって苦痛でしかなく、息子自身が自分で見つけるべき答えだったわけです。

息子が変わるために、やはり「社会とのつながり」をなんとか維持していきたい

「休んでいいよ」とは真逆となってしまうような「社会とのつながり」の維持。

心と体を壊してしまっていた息子にとっては、難しい課題でした。

休ませることは大事。でも…

息子の特性をはっきりと知ったのは、息子に異変が起きてから約1年後のこと。

少しずつ落ち着いてきた症状もいくつかありましたが、学校の登校渋りや不登校症状と思えるものもしつこく続いていてた時期です。

教科書どおりであれば、登校を無理強いせずに、「休んでいいよ」と声掛けしていかなくてはいけない段階だと思います。

今でこそ、多様性が重んじられ、学校以外にも、さまざまな子どもの居場所が増えてきて、不登校に対する世間の認識も少しは変わってきているかもしれません。

でも、10年前の状況で、息子がいったん学校を休みはじめてしまえば、息子が長きにわたって家庭内で閉じこもってしまうことは明白でした。

登校渋りの要因が「学校にはない」ということを言い訳に、迷いながらも登校のサポートを続けてきましたが、息子を変えてくれるのが「社会」であることを知り、余計に登校をサポートしていこうと思ってしまったのが正直なところです。

「我慢して登校させることは悪」
「子どもの心に寄り添って休ませることが大事」

わかります。
わかってます。

でも、ハチコは、その後も登校をサポートしていきました。
登校しぶりは約3年にわたって続きますが、息子を社会の中においておくことを優先させました

一般的には、ご批判を受けそうなサポートですよね。

それでも、あくまで息子の場合には、その後、自己肯定感を取り戻したり、適当にサボれる人になったり、部分的には要領よく振る舞えるようになったり、と、これでよかったのかなと思えることも多い選択となりました。

そして、社会に身をおく息子が、たとえ失敗しても、困難な状況にあっても、それが全て息子の生きづらさや苦しみを解消していく糧になると、親としては見守りに徹し続けます。

もちろん、見守りつつ、あれこれともがき、手を打ち続けましたが。

ハチコ

子どもの特性にしても、寄り添い方にしても、登校渋りへの対応の仕方も、全てがみんなちがっていて同じではないと強く感じています

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